Tellus OSを使う【基礎編】

はじめに

本チュートリアルでは、Tellus OSの使い方の概要を紹介します。

Tellus(テルース)は、「宇宙を民主化する」というビジョンを掲げ、衛星データを利用した新たなビジネスマーケットの創出を目的とする、日本発のクラウド環境で分析ができるオープン&フリーなプラットフォームです。衛星と地上の複数のデータをかけ合わせ、新たなビジネス創出を促進するためのあらゆる機能を提供します。

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Tellusにユーザー登録をすれば、「Tellus OS」と「開発環境*」を無料で使用できるようになります。

*開発環境については、分析のためのクラウドなどのコンピューティングリソースは原則無料となりますが、提供台数に限りがあるため即時にご利用頂くことが難しい場合があります。

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本記事では、直感的に操作が可能な「Tellus OS」について紹介していきます。

プログラムにより操作可能な「統合開発環境」の申し込みについてはこちらをご覧ください。

Tellusユーザー登録をしよう

まずはユーザー登録をしましょう。Tellusのホームページへと移動してください。

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「会員登録・ログイン」をクリックし、登録ページへと移ります。入力フォームに必要事項を記載して、登録してください。

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登録を済ませると、ユーザー登録受け付けについてのメールがTellus(info@tellusxdp.com)から自動で配信されます。メールに記載されたURLをクリックし、登録を完了させてください。ユーザー登録が完了した後にも、登録を完了したことをお知らせするメールが配信されます。

*メールが配信されていない場合には迷惑メールフォルダに格納されている可能性もあるため、ご確認ください。

これでTellus OSを使う準備ができました。再びトップページへと移動し、ログインを済ませ、Tellus OSを起動してください。画面右上のアカウント名をクリックするTellus OSボタンが表示されます。こちらをクリックして起動しましょう。

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起動すると、下のような画面が表示されます。Tellus OSを使用してみましょう。

Tellus OSのツールについて

Tellus OSの操作方法について学びます。

Tellus OSトップ画面

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Tellus OSの画面を大まかに三つのエリアで区別して説明します。

マップエリアには、マップの描写と、タイムスケール、縮尺などの地理情報を操作する機能があります。

上部エリアには、地図検索バー、多角形作成ツールやスクリプトエディタ(β版)などの機能があります。

サイドバーエリアには、衛星データの検索や外部データをインポート、内部データの書き出しなどの機能があります。プリセットからは解析済みのデータを選択できます。

マップエリア

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マップエリアでは以下の操作を行うことができます。

①マップゾーン

現在表示しているマップの位置変更や表示領域の拡大縮小などが可能です。

②タイムスケール

  • UTM:マップエリアにおけるカーソル位置のUTMポイントを表示します。UTMポイントとは、地球上の場所を5桁の英字と8桁の数字を組合せ表記したものです。
  • タイムスケール:「マイライブラリ」で選択したデータの時間軸が表示されます。複数データを選択すると、データに対応して時間軸も複数表示されます。表示する日付や時間幅を変更可能です。再生ボタンを押すと、時系列に沿って表示されるデータが変化します。

③コピーライト

「©」ボタンをクリックすると、コピーライトが表示されます。

④地理情報

  • n進数選択:緯度経度の表示方法を「10進数」と「60進数」の2つから選択できます。
  • 緯度経度表示・検索:マップエリアにおけるカーソル位置の緯度経度を表示します。また、緯度経度を入力すると、指定座標へマップエリア移動することができます。
  • ズームレベル:表示されているマップのズームレベルを表示しています。ズームレベルは0から18まであります。データによりズームできる最大最小範囲が異なりますのでご注意ください。
  • 縮尺:表示されているマップの縮尺を表示しています。

上部エリア

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①エリア検索

検索ボックスに閲覧したい地名を入力すると、マップエリアに表示することができます。

②拡大縮小操作

現在表示しているマップの拡大縮小が可能です。

③図形作成

地図上に計測図形の配置することで距離や面積などの計測を行うことが可能です。計測図形は、「線」「円」「矩形」「多角形」の4種類を作成することができます。作図した図形はGeoJSONもしくはShape形式で保存できます。

④テキストボックス

マップエリアにテキストボックスを追加し、文字入力が可能です。注釈を入れたキャプチャ画像を用いる際に活用ください。

⑤登録ピン/通知ピン

  • 「ピン」アイコンをクリックすると左に表れるのが「登録ピン」です。指定箇所にピンを設置できます。
  • 「ピン」アイコンをクリックすると右に表れるのが「通知ピン」です。指定箇所にピンを設置し、登録できます。登録ピンは目印のみの機能ですが、通知ピンは設置箇所のデータが更新されると、Tellusアカウント作成時に登録したメールアドレスに更新のお知らせが届きます。

⑥Script Editorβ版

JavaScriptを使ってTellus OSを操作することができます。上部バーの「エディタβ版」ボタンをクリックするとエディタ画面が開きます。Exampleタブ内にプロジェクトのサンプルを用意しています。自分で書いたスクリプトを保存することも可能です(本記事の最後に説明します)。

統合開発環境との大きな差は、エディタツールはTellusに登録した全ユーザーが使用可能であるのに対し、統合開発環境は申請をしなければ使用することができません(また申請してからすぐに使えるというわけでもありません)。Script Editorβ版にはExample内にサンプルスクリプトが用意されています。

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AVNIR-2の波長合成画像を取得し、それを地図上に表示したものです。
(c)JAXA

利用者には作成したスクリプトをプロジェクトとして保存することができます。保存したプロジェクトはいつでも呼び出すことが可能です。

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⑦2画面分割

1画面と2画面分割の切り替えが可能です。何かを比較したいときや見比べたいときにご利用ください。

⑧グリッド表示

マップエリアに、グリッドとして「タイル座標」と「メッシュコード」を表示させることが可能です。コピーアイコンをクリックしてから、座標を取得したいタイル画像をクリックすると、座標コードをコピーできます。

下記の例では

z:12, x:3637, y:1613

と取得できます。

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⑨ベースマップ選択

最背面に配置する地図のことです。ベースマップは「ベースマップ(OSM)」、「モノクロベースマップ(OSM)」、「衛星写真(AVNIR-2)」の3種類から選択できます。

⑩マイツール

マーケットで購入したツールを選択することができます。

サイドバーエリア

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サイドエリアは「マイライブラリ」と「プリセット」、そして「キャプチャ」で構成されています。まずはマイライブラリをクリックしましょう。上図のように新しいパネルが右側に現れます。

①マイライブラリ

衛星データだけでなく宅地利用動向調査などのデータを選択することができます。

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目のマークをクリックして選択されたデータはマップエリアに表示されます。表示がオンになっている場合、そのデータ直下に不透明度を示すスライダーが出現します。バーの値を100%にすると(不透明度を100%)、データをマップ上にはっきりと描写できます。

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Credit: Landsat-8 image courtesy of the U.S. Geological Survey

「詳細」ボタンをクリックすると、データの詳細情報を閲覧できます。

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マップ表示エリア内に存在する全てのデータが検索結果に表示されます。複数のデータが存在している際は、詳細から被雲率を選択し、検索結果を絞り込むことが可能です。また、詳細設定で衛星のバンドをRGBに任意に割り当てることもできます。各々の衛星データにはバンド合成のためのプリセットも与えられています。バンド合成プリセットを用いれば、容易に特定の対象物を際立たせた衛星画像を作成することが可能です。

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Landsat-8の例です。バンド合成のプリセットは10個用意されていることがわかります。解析の目的に応じてプリセットを使い分けることが可能です。OSbasic1_20200220_15.png

Landsat-8のバンド合成のプリセット(植物)を選択した衛星画像。生育状態の良い植物が褐色で示されています
Credit: Landsat-8 image courtesy of the U.S. Geological Survey

②インポート

GeoJSONやShapefile形式のデータをTellus OSへ読み込むことができます。プラスのアイコンを選択すればインポート、その右隣のアイコンを選択するとデータの書き出しが可能です。

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図ではポイントデータをGeoJSONとして読み込んで出力しています
Credit: Landsat-8 image courtesy of the U.S. Geological Survey

③シェイプ

配置してある図形の表示/非表示の切り替えや名称変更、削除、GeoJSON形式やShapefile形式で書き出すことが可能です。

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図形の書き出しは、マップエリアのシェイプ自体をクリックすることでも可能です。

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④登録ピン・⑤通知ピン

配置してあるピンの表示/非表示の切り替えや名称変更、削除、GeoJSON形式やShapefile形式で書き出すことが可能です。

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⑥プリセット

プリセットを呼び出します。以下の例では積雪範囲を赤く可視化しています。

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Credit: Landsat-8 image courtesy of the U.S. Geological Survey

⑦キャプチャ

表示中の地図・データをtiffもしくはpngファイルとしてダウンロードできます。これらの画像データは「四角形」、「円形」、「画面全体」の3種類から選んで保存できます。

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キャプチャ(円)を選択した様子。点線で示された円が表示されていることがわかります
(c)JAXA

以上でTellus OSを使う基本的な準備は整いました。実際に衛星データをOS上で利用してください。