Tellus OSでデータを比較する【実践編】
はじめに
Tellus OSでニ画面分割機能を活用することで、ひとつのディスプレイで同じエリアの異なるデータを比較できます。複数の情報を見比べながら考えたい場合に有効です。
「植生データ」と「宅地利用動向データ」を比較
今回は「植生データ」と「宅地利用動向データ」を比較してみます。
上部バーの「2画面分割」をクリック。エリアマップが1画面から2画面に分割されます。
左の画面をクリックして、マイライブラリから「広域光学|AVNIR-2」(衛星データ)を選択。不透明度を100%にします。
「詳細」ボタンをクリックし、バンド合成のプリセットから「Natural color_1」を選択。すると、植物がはっきりと緑色でエリアマップに表示されます。
右の画面をクリックして、「宅地利用動向調査-首都圏(地理院地図)」(地上データ)
を選択。不透明度を100%にします。
※「宅地利用動向調査-首都圏(地理院地図)」はズームレベルを13以上にしないと閲覧できませんので、ご注意ください。
※2画面分割モードでデータを表示する場合、動作が鈍くなることがあります。そのような場合は、一画面に戻してから改めて二分割画面にすることで直ることがあります。
これにて「植生データ」と「宅地利用動向データ」を比較するための、条件設定は完了です。
では、新宿駅周辺を眺めてみましょう。
左マップ「広域光学|AVNIR-2」Natural_color_1(100%)
右マップ「宅地利用動向調査-首都圏(地理院地図)」(100%)
図を比較すると、緑色の場所が一致していることが分かるかと思います。
※宅地利用動向調査は1974(昭和49)年-1997(平成9)年の数値データを基にしているため、一部一致していない場所はあります
つぎに、青梅市多摩川周辺を眺めてみましょう。この辺りは山がたくさんあるので、マップエリア左側に「標高データ」として「色別標高図 | 地理院地図」(100%)を追加してみます。
左マップ
「広域光学|AVNIR-2」Natural_color_1(50%)
「色別標高図 | 地理院地図」(100%)
右マップ
「宅地利用動向調査-首都圏(地理院地図)」(100%)
図から
・住宅地ではないところは、緑色が濃い
・平地に住宅地がある
ということが分かります。
今回は単純な例でしたが、複数のデータ重ねて比較していくと、このような関係があったのか、という新たな発見が見つかるかもしれません。是非いろんな条件で比較してみてください。